江戸海道(江戸街道)追い剥ぎ事件(安政6年・1859)
2012-05-24


 南の方へ逃げ去った といって

 肴屋六兵衛後ヶ谷村字砂安五郎の隠居のところへ逃げて云うには

 右の次第打擲にあい 歩行出来兼ねるので

 岸村へ通達して下さいと申しくので

 

 早々岸村へは沙汰に及び

 かつ又肴屋六兵衛を呼び寄せ、委細承り糺(ただ)たところ

 右の次第に相違なく、

 一人は二十四、五才

 一人は二十八、九才

 一人は三十二、三才のものにて

 三人とも絹布の頭巾をかぶり、長脇差を帯び股引脚絆をはいた旅装姿で

 いずれも美しき身なりであったと申すので

 肴屋六兵衛案内で、場所見届けたところ

 全く清水前の江戸海道に相違ありません。

 右六兵衛は岸村へ送り返しました。

 この段廻文を以てお知らせ申し上げますので

 早々御順達下さ


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